明るい夜のまばたき

数が降る街

数学で考えたことを書いています

等比と小数点 その2

「等比と小数点」で書いた内容を、分数の分母が2桁以上の場合でも考えられることに気付きました

mizumiya-umi.hatenablog.com

 

「等比と小数点」で書いたように

-10<s<10とすると

0.1+(0.1)^2×s+(0.1)^3×s^2+(0.1)^4×s^3+……=1/(10-s)

となり

小数第n位にs^(n-1)をおいた数は1/(10-s)になります。

 

ここで、s=0.1×t(-100<t<100)と置くと

0.1+(0.1)^3×t+(0.1)^5×t^2+(0.1)^7×t^3+…… =1/(10-0.1×t) =10/(100-t)

となり、両辺に0.1をかけると

(0.1)^2+(0.1)^4×t+(0.1)^6×t^2+(0.1)^8×t^3+……=1/(100-t)

となります

このことから、小数第2n位にt^(n-1)をおいた数が 1/(100-t)になると分かりました。

また、同様に考えることで

小数第mn位にt^(n-1)をおいた数が、1/(10^m-t)になることが分かります。(mは自然数です)

 

 

具体例を見てみます

t=1のとき

1/(100-t)=1/99=0.0101010101……

と小数点以下で01を繰り返すので、小数第2n位に1^(n-1)をおいたものと同じになります。

 

t=20のとき

1/(100-t)=1/80=0.0125

となり、

これが小数第2n位に20^(n-1)をおいたものと同じになります。

1/80が1/8の1/10倍だということと、

小数第2n位に20^(n-1)をおいたものが、小数第n位に2^(n-1)をおいたものを0.1倍したものであることが対応しています

 

t=-1のとき

小数第2n位に(-1)^(n-1)をおいた数は、

整理すれば小数点以下で0099を繰り返す数になり、

1/101と同じになります。

 

 

具体例を計算すると、パズルみたいで楽しいです。

以上です! お読みいただきありがとうございました!