明るい夜のまばたき

数が降る街

数学で考えたことを書いています

mod pにおける一般フィボナッチ数列と2次方程式の解のループの長さと位数の一致

pを素数とし、a,bをmod pで0でない整数とする。

以下の等式はすべてmod pで考える。

nを整数とする。

af(n)+bf(n+1)=f(n+2),f(0)=0,f(1)=1で定義される一般フィボナッチ数列f(n)の、nを0より大きくしていき、最初にf(n)=0,f(n+1)=1となるようなnをf(n)のループの長さと呼ぶことにし、

a+bx=x^2という式を満たすxを考えるとき、x^k=1となるような最小のkをxの位数と呼ぶことにするとき、

f(n)のループの長さとxの位数は一致するだろうと予想しました。

 

具体例を書きます。

p=3、つまりmod 3のとき、

a=1,b=1の場合にf(n)のループの長さとxの位数が一致することを見ていきます。

f(n)は、f(n)+f(n+1)=f(n+2),f(0)=0,f(1)=1なので、

f(0)=0

f(1)=1

f(2)=1

f(3)=2

f(4)=0

f(5)=2

f(6)=2

f(7)=1

f(8)=0

f(9)=1

となり、最初にf(n)=0,f(n+1)=1となるようなnの値が8であることが分かったので、f(n)のループの長さは8です。

xは1+x=x^2という式を満たすので、

x^0=1

x^1=x

x^2=x+1

x^3=2x+1

x^4=2

x^5=2x

x^6=2x+2

x^7=x+2

x^8=1

となるので、xの位数は8です。

一致しましたね!

 

また、これを一般化して、

一般トリボナッチ数列と3次方程式の解のループの長さと位数が一致したり、

一般k-フィボナッチ数列とk次方程式の解のループの長さと位数が一致したりしたら、面白いなぁと思います。

 

以上です!お読みいただきありがとうございました!