明るい夜のまばたき

数が降る街

数学で考えたことを書いています

二重ピタゴラス操作と行列 その2

「二重ピタゴラス操作と行列」の続きです。

 

(a,b,c)をピタゴラス数(つまりa^2+b^2=c^2)とし、

(-a,b,c)に二重ピタゴラス操作を行うことで現れるピタゴラス数を(a,b,c)のaの子、

(a,-b,c)に二重ピタゴラス操作を行うことで現れるピタゴラス数を(a,b,c)のbの子、

(a,b,-c)に二重ピタゴラス操作を行うことで現れるピタゴラス数を(a,b,c)のcの子、

と呼ぶことにします。

 

(a,b,c)のaの子が(d1,e1,f1)のとき、

a+b=|d1-e1|が、

(a,b,c)のbの子が(d2,e2,f2)のとき、

a+b=|d2-e2|が、

(a,b,c)のcの子が(d3,e3,f3)のとき、

|a-b|=|d3-e3|が成立しています。

ただし、||は絶対値記号です。

 

証明は簡単で、

t1=2(-a+b-c)とするとき

(a,b,c)のaの子は(-t1-a,-t1+b,-t1+c)なので、

|d1-e1|=|-t1-a+t1-b|=|-a-b|=a+bとなり、aの子については証明できました。

 

bの子についても同様です。

 

cの子の証明は、

t3=2(a+b+c)とするとき

(a,b,c)のcの子は(t3-a,t3-b,t3+c)なので、

|d3-e3|=|t3-a-t3+b|=|a-b|

となり、示せました。

 

以上です!お読みいただきありがとうございました!