明るい夜のまばたき

数が降る街

数学で考えたことを書いています

一般フィボナッチ数列のなかから現れる一般リュカ数列

一般フィボナッチ数列af(n)+bf(n+1)=f(n+2)を、「フィボナッチ数列のなかから現れるリュカ数列」という投稿のときのように、kつごとに行を変えていく表にし、縦に見たときの規則性を探りたいと思います。

 

一つごとに行を変えて表にした場合は当然

af(n)+bf(n+1)=f(n+2)

です

二つごとの場合は

-a^2f(n)+(2a+b^2)f(n+1)=f(n+2)

となり、

三つごとの場合は

a^3f(n)+(3ab+b^3)f(n+1)=f(n+2)

となり、

四つごとの場合は、

-a^4f(n)+(2a^2+4ab^2+b^4)f(n+1)=f(n+2)

となるようです

 

kつごとに行を変えて行を変えたときを

j(k)f(n)+h(k)f(n+1)=f(n+2)

と書くことにすると

j(k)=-(-a)^k

h(0)=2,h(1)=b,ah(k)+bh(k+1)=h(k+2)

となっているようです。h(k)を一般リュカ数列と呼ぶことにします。

 

余談ですが、一般リュカ数列h(k)を負の番号まで拡張すると

h(3)=3ab+b^3

h(2)=2a+b^2

h(1)=b

h(0)=2

h(-1)=-b/a

h(-2)=(2a+b^2)/a^2

h(-3)=-(3ab+b^3)/a^3

と、符号を気にせず分子だけをみるとh(0)を原点として対称になっています。

 

また、面白いことに

h(k)/g(k)=-h(-k)

となっています

 

ではj(k)f(n)+h(k)f(n+1)=f(n+2)の特性方程式とその判別式を見ていきましょう。

k=1のとき

x^2-bx-a=0→D=1^2×(b^2+4a)

k=2のとき

x^2-(2a+b^2)x+a^2=0→D=b^2×(b^2+4a)

k=3のとき

x^2-(3ab+b^3)x-a^3=0→D=(b^2+a)^2×(b^2+4a)

k=4のとき

x^2-(2a^2+4ab^2+b^4)x+a^4=0→D=(b^3+2ab)^2×(b^2+4a)

となり、判別式から平方数を取り除くと(b^2+4a)が現れました。

また、j(k)f(n)+h(k)f(n+1)=f(n+2)のときの判別式をD=u(k)^2×(b^2+4a)とおくと

u(0)=0,u(1)=1,au(k)+bu(k+1)=u(k+2)

となっていそうです。

u(k)を負の番号まで拡張すると、一般リュカ数列と同じく、符号を気にせず分子だけを見るとu(0)を原点として線対称になっているようです。

 

自然に一般化できたので満足です。証明がほとんどできていないのはすみません。

お読み頂きありがとうございました!